足立美術館(ADACHI MUSEUM OF ART)

島根県安来市にある美術館です。国内有数の日本庭園があるのでも有名な所です。以前から入ってみたいと思っていましたので、やっと念願叶いました。さっそく入館!入り口にて入館料を支払います。「大人1名2200円」・・・・・私の頭の中で500円くらいと勝手に思い込んでいたので、しばし絶句。基準がどうしても日帰り温泉入浴になっている自分を発見しました。とはいえすでにここは入場口で、少し先には切符切りのお兄さんがこちらを笑顔で迎えてくれているので、平静を装って支払いました。
しばらく館内を進むと、右手になにやら銅像が建っています。あまり、というか全然興味がなかったので詳しく見ていませんが、この美術館の創設者である「足立全康」かもしれません。
まあ、銅像は別に誰でもいいので、さくっと先に進みます。
それにしても、この美術館は光と影の使い方がとても上手いです。ただの通路や小道がとても情緒的な雰囲気を醸し出しています。何ていうのか、一言でいうと「落ち着けます」。
またしばらく歩くと館内に戻ります。ここからはガラス越しにすばらしい日本庭園を堪能することができます。写真が薄っすら青いのは、ガラスが青色なので、ガラス越しに撮影するとこのようになります。この美術館の周りは高い建物も無く、まるで江戸時代の大名屋敷の庭園のような景色を十分に堪能する事ができます。ガラスはとても大きくて、室内にはベンチ等もありますので、私が行った時は、多くの方が静かに館内からこれらの景色を眺めていました。
館内のテレビでは、しきりにこの庭園が米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で、2003年と2004年の連続で、「日本庭園日本一」に選ばれた事を映像で紹介しています。確かにこれだけ手の込んだ庭は日本一に選ばれても十分納得できます。ちなみに2位は桂離宮だというのですからすごい事だと思います。ただ、ちょっと思ったのが、外国の日本庭園専門雑誌で日本一に選ばれるという事は、うれしいだろうとは思いますが、ちょっと???な変な気持ちもあります。
よくよく観察していると、上の写真にあるような庭園とは別に、通路の端や奥まってあまり見えない部分にも一切の手抜きがないのがわかります。「ししおどし」や「灯篭」などの伝統的な小物がうまく配置してあり、自然とうまく溶け込んでいます。
あと、こちらの美術館は、横山大観の作品の所蔵量もかなりの物です。館内撮影はできませんので、写真での紹介はできませんが、大観の作品が好きな方は一見の価値があります。
それにしても、これだけの規模の庭園を維持管理するには、莫大なお金と労力がいる事でしょう。最初は入館料の高さにびっくりしましたが、見終わった後の感想としては、妥当な金額だと思えるようになりました。公式HPには200円割引券がありますのでご利用ください。美術館前には、広い駐車場とお土産屋、レストラン、蕎麦屋などがあります。特にこの駐車場内に小さく店を構えるお蕎麦屋さん(名前は忘れました)の蕎麦はいままで近くを通る度に寄って食べていましたが、とても美味しいです。